腰痛は介護職の職業病

介護職には職業病と呼ばれる病気や症状があり、その中でも代表的なものとして挙げられているものが腰痛です。介護職が腰を痛めてしまう原因にはいくつかあり、非常に腰を痛めやすい仕事として警告されています。例えば高齢者を抱えたり介助をするために、介護職はどうしても腰や体をひねる動作が多く見受けられます。そうして体をひねる動作や姿勢によって腰に負担がかかってしまうため、続けているうちに腰痛を起こしてしまうのです。

特に体格差のある高齢者を介助する時にはさらに腰に負担がかかってしまいますし、介助をするスペースが広くないと無理をしなければいけなくなってしまうので腰だけではなく全身を痛める可能性もあります。ほかにも精神的なストレスが原因で腰痛になってしまうケースも多いと言われていますし、認知症などの症状のためにコミュニケーションがうまく取れない高齢者の場合は、介助を嫌がって暴れてしまうことも少なくありません。そうするとどんなに気を付けていても腰に負担がかかり、結果として腰痛の発症につながります。

このように介護職は腰痛を抱える原因を数多く持っていることから、腰痛イコール介護の職業病とも言われています。特に介護技術や知識が不十分な頃の介護職は力づくで介助をしようとする傾向がありますし、中高年の介護職は気を付けていてもちょっとしたことで腰に負担がかかってしまいます。そのため、介護職は腰を痛めないような介護技術や知識を身につけていくことが必要なのです。介護の職業病改善にも役立つサイト“これからの介護に必要な「ノーリフティングケア」”に目を通すと、行政の動きや現状なども知ることができます。